
ナンピンは投資手法なので、FXと株式投資、先物取引などチャートが存在する金融商品ならどれにでも活用することができます。
インベスターマガジンはFXに関する情報メディアなので、FXにおけるナンピンの計算方法について解説していきます。


そもそもFXにおけるナンピンとは何なのか
ナンピンはトレードにおける手法の一つで、価格が予想に反して逆行してしまった時に買い増しまたは売り増しすることで平均取得単価を下げることができる投資方法です。
初心者にとっては、どのくらいの金額になれば買い増しすればいいのかがわからず基本的に禁じ手と言われています。
もう一つマーチンゲール法と呼ばれるギャンブルの手法と合わせた「ナンピン・マーチンゲール」と呼ばれる手法もあります。
ナンピンのメリット・デメリットやマーチンゲール手法については次の関連記事を参考にしてください。
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ナンピンにおける平均取得単価の計算式

「ナンピンとは何なのか」でナンピンは平均取得単価を下げる投資方法と説明しましたが、よくわからないですよね。
まずは平均取得単価の計算式を確認してみましょう。
FXの場合
平均取得単価 = エントリーした価格の合計 ÷ 合計ロット数
株式投資の場合
平均取得単価 = 総取得金額 ÷ 保有株数
「エントリーした価格の合計」はドル円=¥110と¥100の時にエントリーした場合「¥110 + ¥100 = ¥210」です。
「保有ロット数」はそのままの意味で、ナンピンで保有しているロット数を指します。
ドル円=¥110で1ロット、ドル円=¥100で1ロットでエントリーした場合は、単純に「1ロット + 1ロット = 2ロット」です。FXと株式投資で単語が違いますが、内容は同じです。
ナンピンの計算方法
前述の例を元に「エントリーしたドル円価格の合計」が¥210、合計ロット数が2ロットだとします。あとは平均取得単価の計算式に当てはめてみましょう。
平均取得単価 = ¥210 ÷ 2ロット = ¥105
計算してみるとあたり前なのですが、例のようにナンピンすることで最初はドル円=¥110でエントリーしたのに、再度ドル円=¥100でナンピンすることで、実質的にドル円=¥105でエントリーしていることと同じになります。
ナンピン計算機の使い方
FXや株式投資の両方で利用できるキャッチーのナンピン計算機がおすすめです。
平均取得単価だけでなく、価格が平均取得単価からいくら動くと損益がいくらになるかまでわかります。簡単な使い方を説明しましょう。

FXの場合、「価格」には通貨ペアのレート(日本円に換算したもの)を入力します。
取得数には取引する通貨量を記入しましょう。海外FX会社の場合、1ロット=100,000通貨が基本なので、「100,000」と記入しています。
GMOクリック証券やSBI証券などの国内証券会社は、1ロット=10,000通貨の場合が多いです。
すると下の部分に「平均取得額」と「合計取得数(合計通貨量)」「合計額」を求めることができます。
FXのナンピンで損益を計算する
紹介した計算機を使うことで、平均取得単価からどのくらいの変動があれば、どのくらいの損益が出るのかの計算も簡単にできます。
先ほどと同じようにドル円=¥100で1ロット(100,000通貨)買い、ドル円=¥100で1ロット(100,000通貨)買いで2つのポジションを持っている場合、損益は次のように表示されます。

平均取得単価から1円(100pips)上昇することで利益が¥200,000。反対に1円下落することで-¥200,000の損失になります。
売りで入る場合には、+と-を反対に考えましょう。
FXの損益の求める計算式は次の通りです。
損益 = (売りレート – 買いレート) × 取引通貨量
※売りで入る場合は「損益 = (買いレート – 売りレート) × 取引通貨量」になります。

ナンピン買い・ナンピン売りのタイミングについて
ナンピン手法は勝率が高く、負けたくないとする人間の心理から実践するトレーダーも多いです。
ナンピンの失敗は逆行のトレンドが継続し、先にナンピンする資金がなくなった時または損切りの設定をしていたレートに当たってしまった場合が失敗になります。
損切りやロスカットを回避するために、ナンピンをするタイミングが重要になり、相場が反転する時を狙ってナンピンをする必要があります。
簡単に書いていますが、実際はチャートパターンやインジケーターなどのレジスタンス、波動パターンを見極める必要があります。
ナンピンは損失が大きくなりやすく、トレードを始めたばかりの初心者が反転のポイントを見極めるのは非常に難しいので、初心者にとって禁じ手と言われています。
ナンピン系の自動売買ソフト(EA)を使うという選択
闇雲にナンピンしても勝てない、または破産するのは明白です。また裁量トレードであれば、平均取得単価を求めてみたり、含み損をか欠けている時のメンタル負荷は大きいものです。
だからこそ初心者の方には、はじめに自動売買ソフトの運用をおすすめします。
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まとめ
ナンピンの計算は複雑そうと思うかもしれませんが、実際に計算してみると簡単な掛け算や足し算だけで求めることができます。
ナンピンは、使い方によっては平均取得単価を下げることができますが、そのまま逆行トレンドが続きエントリータイミングやロット調整を的確に行わないと「諸刃の剣」であることは覚えておきたいですね。