MT4とMT5にはどのような違いと特徴があるのかわからない…
この記事を読めば、MT4とMT5の違いやそれぞれの特徴について詳しく理解できます。どちらを選ぶべきか迷った場合は、ぜひ参考にしてください
FX会社で取引口座を開設した後は、MT4/MT5などの取引プラットフォームをインストールすることで取引を開始できます。
自分に最適な取引環境を作りましょう。
MT4とMT5の違い
はじめにMT4とMT5の違いについて簡単な比較表を作成しています。※2020年3月時点
項目 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
動作スピード | 普通 | 速い |
操作性 | 普通 | わかりやすい |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
カスタムインジケーターの種類 | かなり多い | 少ない |
自動売買(EA)の種類 | かなり多い | 少ない |
デフォルトのインジケーター | 30種類 | 38種類 |
グラフィックオブジェクト | 31種類 | 44種類 |
対応海外FX業者 | ほぼ全て | 一部 |
アップデート回数 | 2018年以降アップデートなし | 約14回/年 |
板注文画面 | × | ◯ |
指標カレンダー | × | ◯ |
EA向けバックテスト機能 | ○ | ◎ |
開発言語 | MQL4 | MQL5 |
こうしてみるとMetaQuotes社はMT5の開発に力をいれていることが伺えます。
MT4とMT5の操作性と特徴
- MT4→操作性は普通だがメニューバーなどは多少分かりづらい
- MT5→操作性はスムーズでメニューバーも整理されている
- MT4
- 1M、5M、15M、30M、1H、4H、1DAY、1WEEK、1MONTH
- MT5
- 1M、2M、3M、4M、5M、6M、10M、12M、15M、20M、30M、1H、2H、3H、4H、6H、8H、12H、1DAY、1WEEK、1MONTH
- XM
- FBS
- TitanFX
- HotForex
- TradeView
- LAND FX
- FXDD
- CryptoGT
- IFC Markets
- FXOPEN
- BlackBullMarkets
- ICMarkets
- 多くのトレーダーが利用している環境で取引したい
- カスタムインジケーターを積極的に利用したい
- 自動売買ツール(EA)による運用が中心
- 裁量トレードが中心
- より操作性に優れた取引プラットフォームでトレードしたい
- MetaQuotes社が力を入れているプラットフォームを利用したい
若干見づらくて申し訳ありませんが、上記はMT4とMT5の全体画面の画像です。
あまり見た目に違いはないと感じるかもしれませんが、MT5の方がくっきりとしている印象です。また操作性に関しても、MT4は少しカクついた動きに対し、MT5はスムーズに動作します。
理由としては、MT4は32bitのパソコンだった時代に開発され、ソフトウェアも32bit仕様に基づいています。
これに対し、MT5は64bit仕様で開発されたため、CPUやメモリ機能を最大限活かした動作環境を作ることができています。
FX取引において動作がスムーズであることは、注文や決済のタイミングにも影響するので、メリットと言えそうです。
MT5の動作環境について
MT5はMT4に比べ、多機能で動作性も優れているので、それなりにPCのスペックも必要かと思われるかもしれません。
XMではMT5を利用する場合は、以下の動作環境を推奨しています。
項目 | 環境 |
---|---|
OS | Windows 7以上 |
プロセッサー | Pentium 4/Athlon 64以上 |
もちろんハイスペックであるに越したことにないですが、上記のようなスペックでも十分にMT5を使用することができます。
気配値ウィンドウの違い
MT5では、気配値ウィンドウに「詳細」と「プライスボード」が追加されており、注文する際に役立つ情報を確認できるようになっています。
「詳細」では「高値」、「安値」、「売り気配」と「買い気配」を確認することができます。「プライスボード」は通貨ペアや銘柄のスプレッドとスワップポイントを確認できます。
注文時のリアルタイムのスプレッドとスワップポイントを確認できるのは嬉しい機能です。
時間軸の種類について
時間軸の種類がMT4は9種類、MT5は21種類確認することができます。
ほとんどのトレーダーが、MT4にある9種類の時間軸を中心に取引をしているので、それ以外の時間足を見る必要があるのかについては疑問ですが、細かい分析ができるのは間違いありません。
カスタムインジケーターとEAの種類について
デフォルトで備わっている「移動平均線」や「MACD」、「ボリンジャーバンド」などのインジケーターの種類は、MT4が30種類、MT5が38種類です。
ただ世の中には、さらに使いやすいよう個人が開発したカスタムインジケーターと呼ばれるものがあります。
それらのカスタムインジケーターに対応しているのは、MT4の場合が多く、MT5には対応していない場合が多いです。
自動売買(EA)も同様に、市場で売られている多くのEAはMT4向けに作られています。MT5も普及してきているとはいえ、未だ多くのトレーダーがMT4を使用しています。
使用したいカスタムインジケーターがMT4とMT5どちらに対応しているか、確認したいところですね
MetaQuotes社でMT4をダウンロードするとMT5になる
MT4をMetaQuotes社の公式サイトでダウンロードしようとしても、MT5しかダウンロードできません。
このようにユーザーを騙すようなリンクの貼り方は、どうなのかと個人的には思いますが。
では今はもうMT4は使えないの?
いえ、そういう訳ではありません。
国内証券会社や海外FX業者でMT4やMT5が用意されているので、取引口座を開設したFX会社から利用したい取引プラットフォームをダウンロードします。
主な海外FX業者の取引プラットフォームのダウンロード先は、以下の外部リンクを参考にしてください。
MetaQuotes社の公式サイトでMT4をダウンロードできない点や2018年以降、MT4のアップデートを行なっていない点から見てもMT5の普及に力をいれていることが分かります。
MT5を利用できる海外FX業者は?
ここまでMT4とMT5について解説してきて、MT5を利用したいと考えてる方もいるかもしれません。
ただ海外FX業者によっては、MT5に対応していない業者もあるので、MT5を使える業者をまとめています。
もし利用したい海外FX業者が決まっていない場合には、知名度が高くボーナスが豪華なXMかNDD方式でインフラ環境が優秀なTitanFXの利用がおすすめです。
XMとTitanFXの評判については、下記の関連記事を参考にしてください。
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MT4とMT5どちらを利用すべきか
結局どちらを利用するべきなの?
MT4とMT5のどちらを利用すべきか判断に迷う部分だと思います。
以下の点に当てはまるトレーダーの方には、MT4の利用がおすすめです。
MT5の利用をおすすめするトレーダーは以下に当てはまる方です。
以前よりもMT5を扱っているFX会社は増加していますが、対応していない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
ここまでMT4やMT5の違いや特徴についてまとめてきました。
MT5は以前よりも普及し、扱っているFX会社も増えてきました。今後もアップデートを繰り返し、ますます利用者が増えると考えられます。
裁量トレードを中心に取引を行う方は、MT5を利用してみてはいかがでしょうか?