「追証」と聞くと、嫌な記憶が蘇る人、いや私には無縁の話だなと様々な思いの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
投資、特にFXトレードに携わる方は少しの油断や判断ミスで追証は身近に起こり得てしまう事でもあります。
本記事では追証が起こるシステムやその理由、またFX初心者にオススメできる追証がない海外FXブローカー「XM」のシステムについて深堀して理解を深めていきましょう。
- 追証の仕組みが分かる
- XMに追証がない理由が分かる
- XMが本当にゼロカットを行うのかが分かる
そもそも追証とは何か?
追証とは「追加保証金」の略称です。その仕組みを知るのにまずは3つの「率」があります。委託保証金率、委託保証金維持率、最低保証金率がそれです。では順に見ていきましょう。
- ①委託保証金率
- レバレッジ取引を行うには証券会社に委託保証金を担保として差し入れる必要があります。約定代金に対する委託保証金の額の割合の事を言います。
- ②委託保証金維持率
- 約定代金に対する委託保証金の額の割合のことです。維持率は値動きによって変動しますので、現在どれくらい委託保証金が維持されているかを確認する事が重要です。
- ③最低保証金率
- レバレッジ取引をしている金額に対して最低でも常にこれだけは維持しなければならないという保証金の割合です。
- ロスカット
- 損益がロスカットレベルに達したときに、更なる損失の拡大を未然に防ぐためポジションを強制決済する事です。XMでは証拠金維持率が20%(ロスカットレベル)に達した時点で、損失額が大きいポジションから強制決済されます。
- ゼロカットシステム
- 上記のように強制ロスカット執行された後、XMでのゼロカットシステムが執行されます。ゼロカットシステム執行までの流れは大まかにはこのようになります。
- 保有ポジションがロスカットレベルに達しロスカットが執行されマイナス残高が発生
- ボーナス分とマイナス残高が相殺される
- なお残ったマイナス残高に対してゼロカットシステムが執行される
- 日経225やダウ平均株価などの株価インデックスCFD
- ビットコインやリップル等の仮想(暗号)通貨
- 原油や天然ガスなどの資源CFD
- 小麦やとうもろこしなどの商品CFD
- ゴールドやプラチナなどの貴金属CFD
- 入金額以上の損失を被る可能性はありますか?
- XMではゼロカットシステムを採用しているのでその可能性はありません。
- XMのゼロカットシステムに上限回数はありますか?
- 何度でもゼロカットシステムの対象になります。
- ゼロカットシステムにデメリットはありますか?
- ゼロカットシステムが執行される事にデメリットは全くありませんが、海外FXブローカーはスプレッドが広いという事があります。
- 複数口座で運用している場合は全ての口座の資金はどうなりますか?
- XMでゼロカットシステムが執行されるのは「マイナス残高が発生している口座」だけです。複数口座を運用している場合、他の口座に影響はありません。
- マイナス口座はいつリセットされますか?
- 追加入金した際にリセットされマイナス分はゼロになります。
以上がレバレッジ取引に関して重要な「3率」となります。簡潔に言うと「①委託保証金率が③最低保証金率以下になると追証を求められる」事になります。
「①委託保証金が③最低保証金率を保つために必要な額を下回った場合、不足分の保証金が追加で必要になる」という事です。
※レバレッジ取引とは証拠金を担保に証拠金の何倍もの金額を取引できる仕組みのことです。
※最低保証金率は証券会社によって違いがありますので注意が必要です。
参考URL:「追証」とは? 仕組みや事例|SMBC日興証券
日本のFX証券会社に追証がある理由
国内FX証券会社の場合、どの証券会社でも追証という制度を採用しています。
ロスカットが間に合わず投資家のFX口座がマイナス残高になってしまった場合に追証が発生します。証拠金を超えたマイナス分については債務(借金)扱いになるため必ず投資家がFX証券会社に必ず支払う必要があります。
海外FX業者は証拠金ゼロカットシステムというものを採用しており、相場の急変動時にロスカットが執行されずに口座の評価額がマイナス残高になったとしても、その損失分はFX業者が被り口座残高はマイナス残高からゼロへリセットされます。
ではなぜ国内のFX証券会社には投資家に不利と思われるような追証システムがあるのでしょうか。それはFX取引のシステムに違いがあるからです。では詳しくみていきましょう。
XMが追証なしの理由とは
日本には「顧客の損失を補填してはならない」という金融商品に関する厳しい法律があるので国内FX証券会社がゼロカットシステムを採用する事は禁止されています。
また、それはFX会社の損失にならないようにするためでもあります。日本では投資家よりも証券会社を守ろうとしているんですね。
しかし、XMはゼロカットシステムを採用しているので追証がありません。ではなぜ海外FXブローカーはゼロカットシステムを日本国内で採用出来るのでしょうか。
それは日本の金融庁の監視下にないため独自のルールを採用できるためです。
また、キプロス共和国では金融商品取引に関する規則が厳しく、その一つのゼロカットシステムの義務が含まれています。よって、XMのようにキプロス共和国での金融ライセンスを取得している海外FXブローカーはゼロカットシステムを採用しています。
海外FXブローカーの多くは「NDD(ノーディーリングデスク)取引方式」を採用しています。顧客から入った注文を、間にディーラーを挟まずに顧客の注文をそのままインターバンク市場で発注する方式の事を言います。
海外FXブローカーの収益元はと言うと、国内FX証券会社のDD方式の収益システムとは違い、顧客の毎トレード時に発生する手数料(スプレッド)がそれとなります。
海外FXブローカーにとってはハイレバレッジを効かした取引で顧客にどんどん儲けてもらい取引量自体が増えた方がブローカーの収益になるという事になります。
しかし、XMに国内FX証券会社のような追証があるとしたら、ハイレバレッジ取引をする事に躊躇してしまう人も少なくない事でしょう。
国内FX業者はほとんどがDD取引方式
少し残念な話になってしまいますが、国内FX業者はDD(ディーリングデスク)取引方式という呑み取引が可能な取引方式を採用しています。
国内FX業者では投資家の注文をインターバンク市場には通さず注文通りの売買は行われていないのが現実です。国内FX業者は投資家の注文を呑んでいるという事です。日本の法律で呑み取引は違法が前提ですが。
呑み取引と聞いてもピンと来ないと思います。関連記事のDD方式・NDD方式の違い|有利なのはどっち?FX基礎知識では、DD方式とNDD方式について詳しく解説しているので合わせてご覧ください。
追証なし!XMのゼロカットとは
まずは混同され勝ちな部分であるロスカットとゼロカットシステムの違いについてご説明します。
XMではゼロカットシステムは以下の流れで発動し、執行されます。
ゼロカットシステムとは投資家にとって安心してレバレッジ取引に望める「入金した金額以上の損失が絶対に発生しない仕組み」という事になります。
ゼロカットについては関連記事の「XMのゼロカットの真実を徹底解説|残高リセットされない?実行はいつ?」も参考にしてください。
仮想通貨やCFD取引にもゼロカットシステムは適用される
XMでは通貨取引以外でもゼロカットシステムは適用されます。通貨以外でもお取引をお考えの場合は予め確認しておきましょう。
上記すべて追証なしのゼロカットシステムの下で取引が可能となっています。XMのCFD取引にも興味があるという方は、以下の関連記事も参考にしてください。
XMでは通貨ペアの取引だけでなく、日経平均株価やダウ平均株価、金、原油先物などのCFD商品取引も可能です。その銘柄数は合計45銘柄と他の海外FX会社や国内証券会社と比べても、かなり多くの商品を取り扱っています。種類銘柄数[…]
XMのスタンダード口座・ゼロ口座・マイクロ口座はゼロカットの対象なのか
XMでは3種類の口座タイプが用意されています。もちろん「スタンダード口座・ゼロ口座・マイクロ口座」全ての口座でゼロカットシステムが採用されています。
XMの口座タイプによって最大レバレッジや平均スプレッドが異なるので、気になる方はXM公式サイトの取引口座タイプの特徴や下記の関連記事を参考にしてください。
XMには選べる3つの口座タイプがあり、それぞれレバレッジやスプレッド、取引サイズなどの取引環境に違いがあります。どのような手法でトレードをするのか、どのような取引環境でトレードしたいのかに合わせて最適な口座タイプを選びましょう。[…]
XMでは追証は100%発生しない
時として相場では大暴落・大暴騰というものに見舞われる事があります。皆が意図していない何らかのサプライズニュースがマーケットに突如出て相場が一方向に動く事によるパニック相場です。
一例として、スイスフラン/円が20分間の間に3947pipsも暴騰した「スイスフランショック」を一例にXMのゼロカットシステムは規約通りに執行されたのかみていきましょう。
「スイスフランショック」は2015年1月15日(木)スイス国立銀行(中央銀行)がスイスフランの対ユーロの上限である1ユーロ=1.20フランを廃止すると発表したことで、スイスフランが大暴騰した事によって起こりました。
この「スイスフランショック」によって国内FX証券会社を利用していた投資家は多額の追証を迫られ相当な痛手を負う事になります。現在でもその追証分は額が額なだけに全額返済はされてはいないようです。
しかし、XMではその5日後には下記のような声明を顧客に対し発表しゼロカットシステムを執行した事を公言しています。
「XMTradingは常にマイナス残高の自動的な保護を提供していることをお客様に再度ご案内申し上げます。(中略)マイナス口座残高が発生した全てのお客様は、当社の評判と強みへのお約束を果たす為に、マイナス残高が起こりうる他のケース同様に、マイナス残高は既にリセットされています。」
以上の「スイスフランショック」時の実績から考えてXMでは追証は100%発生しないと言えるのではないでしょうか。
XMの追証に関するよくある質問
XMの追証に関するよくある質問についてまとめてみました。
XMで追証を請求されることは一切ナシ!|まとめ
今回の記事では「追証」について深堀してきましたが、海外FXブローカーのXMではによって追証を請求される事が一切ないという事がお分かりになったかと思います。
これでFX初心者の方もレバレッジ取引を恐がる必要はもうないでしょう。ゼロカットシステムのメリットを最大限に活用して安心して取引に臨んで頂けたらと思います。